職場の雰囲気を悪くしている要因の中には、人と人が近づき過ぎることが挙げられる。人は、他人が近づきすぎると無意識に警戒心を感じる。生物学的に攻撃を受ける可能性を感じ、いつでも反応を起こせる様に緊張状態を作り出す場合もあるのだ。そのため、オフィスの広さに余裕があるのであれば、デスクとデスクの間を少し空ける方法がおすすめだ。ただし、大切な書類が山積みの場合は、デスクの間にキャビネットを置くなどして対応すると良いだろう。また、キャビネット上に物を置くスペースがあれば、観葉植物などを配置するのも有効だ。観葉植物が壁となり、人と人が近づき過ぎるのを防いでくれる効果もできる。
一般的にオフィス内にある要素の多くは、四角いものによって固められている。パソコンの画面においても四角であり、書類においても四角い紙がほどんどだ。この様な空間は、職場の雰囲気を固い印象に変えてしまいかねない。固すぎる印象は、コミュニケーションを閉鎖的にさせたり、気持ちをギスギスさせたりしまう。だから、丸みのあるものや、柔らかい印象を与えるものを置き、空間をソフトに印象付ける工夫も必要なのだ。
その点、観葉植物は癒やしを与える効果があり、安心感や安らぎを与えるのに効果的だ。通路の邪魔にならない程度で、出入り口付近に観葉植物を設けると、職場の雰囲気は格段に穏やかになるだろう。温かみがあり、優しい空間は、前向きな感情を生み出してくれることもある。そのため、デスクの上には、仕事に邪魔にならない程度に好きな物を置くこともアリかもしれない。